3/9 増補忠臣蔵/梅雨小袖昔黄八丈 | Sleepless Town - in Tokyo-

3/9 増補忠臣蔵/梅雨小袖昔黄八丈

 

増補忠臣蔵

 

 

通常の忠臣蔵の「追加」の部分らしいです。

 

話はわかりにくいが(前後は通しで観劇済)、本蔵の抑えた演技が

見物です。三千歳の琴のシーンもよかったです。

 

梅雨小袖昔黄八丈

 

初役の人が多い座組。とはいえ、菊五郎チームの役者が揃ってて「お得意演目」なので、違和感もなくみられます。

 

 

菊之助の新三はかっこいい。いいんだけど、私の中のbestは二代目松緑の新三です。

以前購入したプログラムの写真で「これがいい」と琴線にふれたわけです。

 

今回のmy best3+1

 

1. 梅枝@忠七  見るからに頼りなさげで、気の毒さがにじみでてる。

国立劇場での梅枝は「何やってもはずれなし」です。

 

2. 亀蔵@家主長兵衛 ネチネチ感と、泥棒に入られて女房より鰹を大事にするとこが笑えます。

本蔵よかったけど、クセのある役は亀蔵さんのテリトリーですね。

 

3. 橘太郎@おかく この人の女形は初めてみました。3回目のおかくだとか。

面白い「強欲な夫婦」です。

「5両もらったら、三宅坂で菊之助の芝居をみにいこう」ですって。

 

4.お熊-梅丸 初役ですがそこそこgood。新三宅で開放される時に、桃がさいたようでした。

 

テーマは「金と欲」。それに振り回されるお熊と忠七はいわば被害者。

 

お常さんは店の身代のために婿取りをきめて、新三たちは強請目的でお熊をら致。

源七に相談したが、新三にはねつけられて失敗。そこで、大家夫婦が30両で乗り出す。

その上、15両+鰹半身をせしめ、さらに家賃もいただくという抜け目なさ。これには新三もかなわない。

 

鰹の切り身と、15両を数えるシーンは毎度楽しみです。決めぜりふの「よく聞けよ」より、こっちで

首をかしげる新三たちをみるのが好きかな。

 

ラストがかっこいいのですが、團蔵さんのが目立つ感じです。(前にも書いてますが)

 

なお、A席半額キャンペーンにもかかわらず空席があります。3Fすかすかで、1Fも8割入ったかどうか。

おかげで、ひさびさの終演後のバスに乗車時に有楽町まで座れました(苦笑)

 

 

幕間にはプログレス(グランスタ)のドライフルーツでもぐもぐタイム。